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RGB・CMYK・特色の違いとは?イメージ通りに印刷するために

更新日:4月22日


PCモニターで見る色と実際の印刷物の色は異なることをご存知でしょうか。

印刷物の色は情報伝達の上で重要な要素ですが、PCモニター上では納得の発色でも、印刷すると色が異なり別物になってしまうといった不都合が起こることもあります。

「上司に社用車ラッピング製作を指示されたが、コーポレートカラーを使用しているため印刷会社にどのように発注すればわからない」「社章やロゴマークのステッカーを製作希望しているが、色指定が厳密でネット注文は不安」

このようなお困りごとを抱えていらっしゃる皆様に向けて、本ブログでは印刷物を手配する上で注意しておきたいRGB・CMYK・特色の違いをご紹介しながら、イメージ通りの印刷物を製作するヒントをお伝えします。



   目次   


RGBとは


RGBは光の三原色と言われ、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)で構成されています。

光の発色と重なりで色味を調整し、PCやスマートフォンといった光を発するモニターなどに利用される色の表現方法です。重なり合っても色が濃くならない習性があり、全ての色が重なり合うと白になります。



CMYKとは


CMYKは色の三原色と言われ、C(シアン/明るい青)M(マゼンタ/赤紫)Y(イエロー/黄)K(キープレート/黒)で構成されています。こちらは印刷用の色の表現方法で、インクの重なり合う部分で色味を調整し、重なった部分が濃く、黒に近づきます。CMYのみでは黒を表現できないため、K(キープレート/黒)を追加して安定した色の表現を実現しています。ちなみに、CMYKは混ぜれば混ぜるほど色が濃くなってしまうため、白色は紙自体の白色で表現しています。

また、混ぜると濃くなる性質からもわかる通り、一般的にはRGBよりもCMKYの方が表現できる色の幅が狭いと言われています。


前段で説明しました通り、印刷は基本的にCMYKで表現されます。

しかし、CMYKは4色のかけ合わせのため、思ったような色が出ないことも。

企業ロゴやコーポレートカラーを印刷する場合、会社の顔ともいえる色合いがぶれてしまうことは避けたいですよね。そんな時に使用されるのが特色です。



特色とは


特色印刷とは、CMYKでの印刷では表現できない色味を表現するために「特色インキ」を使用する印刷のことです。特色インキは主に、パントン社が展開するPANTONE、DIC社(旧大日本インキ化学工業)が展開するDICといった特色メーカーのインキを使って作られ、各メーカーの色見本帳を参考にして色を指定するのが一般的です。

PCモニターで見る色と印刷物の色は異なりますので、実際の色をご提出いただき、認識のすり合わせを行います。

一般的な特色の指定方法としては、以下のようなものがあります。

・PANTONEやDICといった色見本帳の色番号をご指定いただき色チップを送付いただく場合。

・現物に合わせる場合。現物をお借りし、それを色見本として色を調整します。

特色であれば、色の忠実な再現だけではなく、CMYKが苦手とする以下の色も印刷可能です。


蛍光色(ネオンカラー)

蛍光色が眩しく見えるのは、蛍光色に蛍光物質が含まれており、蛍光物質が紫外線を可視光線に変換する性質があるためです。

印刷物の場合、蛍光色は特殊な顔料を使用します。


メタリックカラー

メタリックカラーは金属的な光沢感のある色を指します。金属の輝きが高級感を高めます。


パステルカラー

パステルカラーは白色が混ざった淡い中間色を指します。CMYKは混ぜるほど暗い色へと変化していくため、どんなに混ぜても白色にはなりませんが、特色なら印刷可能です。

また、上記メタリックカラーや蛍光色などはインクを厚く盛った方が効果が発揮されるため、

特色でのシルク印刷の方がより表現の効果が期待できます。


特色での印刷とCMYKでの印刷の一番の違いは、CMYKでの印刷が4色を組み合わせて狙った色を表現するのに対し、特色印刷は指定した色に合わせて調合したインク1色で印刷をするという点です。

例えば紺色を表現するとして、CMYKは「C(シアン/明るい青)とM(マゼンタ/赤紫)を重ね塗りして表現」しますが、特色は「紺色の絵の具(インク)を使う」というイメージです。

つまりCMYKでの印刷は、印刷機械や条件次第で仕上がりの色が変わってしまう可能性があるのに対し、特色での印刷は事前に色を定めているため安定した色で印刷ができる方法であるといえます。

特色は印刷物に独自性や魅力を与えるほか、デザインの可能性が広がり、より鮮明で個性的な印刷物を作り出すことができます。



まとめ


では、実際に印刷物を注文する際は、どのように色を指定するのが適切でしょうか。

もっとも色の差異が少なくなるのは色見本を製作企業に送付する方法です。

色見本は色チップでも現物見本でも構いません。

この場合、色見本に合わせて調色した後、色校正(色見本と調色サンプルをお客様が実際に見比べて差異がないか確認する工程)を行い、より見本に近い色に近づけることができます。


また、厳密な色合わせが必要ではない場合、データなり(データ内CMYK指示そのまま)での印刷も可能です。この場合、青色が黄色に印刷されるといった大きな色ぶれはありませんが、出力される色は各印刷機械や材料の特性そのままに印刷されます。

そのため、「この機械で印刷をすると全体的に黄色味を帯びる」「この基材に印刷をすると色が沈む」など多少色の差異が発生いたします。

しかしながら、データなりでの印刷は色校正費用が発生せず、コスト削減ややり取りの短縮にもつながります。色見本を使用しての調色は時間を要するうえ費用が発生しますので、厳密な色調整がご不要な場合は別途ご相談くださいませ。



お悩みの際は山王テクノアーツへご相談ください


弊社にご相談いただく場合には、

①厳密な色調整が必要な箇所はどの部分か

②色見本の有無

③aiデータの有無

上記3点をご連絡いただけますと、スムーズにご案内が可能です。詳細不明の場合はそのままご連絡いただいても問題ございません。

CMYKでの印刷か特色での印刷かお悩みの場合は、ぜひ山王テクノアーツへご相談ください。

用途や色へのこだわりなどお客様のニーズをヒアリングした上で最適な印刷方法をご提案いたします。


お問い合わせはこちらから






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