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ラベル・ステッカー耐候性のお話

更新日:11月20日



主に屋外で使用されるラベル、ステッカーを選定する際に重要な検討要素である「耐候性」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。

耐候性とは太陽の光や雨風などの気象条件によるダメージに対する耐久性のことで、印刷物、表示物がある条件で屋外にさらされた状態でどれくらいの期間で退色や剥がれなどの劣化、変質を起こすかという目安を表すための性能を示す言葉です。

同義で対候性とも表されることもありますが、耐候性という表記が多く使用されています。

また、同音の言葉として耐光性という言葉もありますが、こちらは光に対する耐久性を示す言葉になります。

 

ステッカー用の材料にも用途に応じてグレードがあり、短期用~長期用まで様々な材料があります。

「3年の耐候性があると資料では謳われているが、環境によって変わると思うし、実際にはどれくらい設置し始めの状態を保てるのだろう?」などと疑問を持つこともあるのではないでしょうか。

今回はそのような疑問にもお答えする形で耐候性についてお伝えしていきたいと思います。

 

 目次 

 

 

材料メーカーの提示する耐候性

ラベルステッカー用の基材を生産している材料メーカーでは、屋内屋外など様々な使用環境に対応する材料があり、それぞれの用途に応じた機能が付与され短期用~長期用までグレードが分かれ展開されています。

また、印刷される表面だけでなく、貼り付け先の表面の状態に応じて粘着面の材質、形状なども異なります。

当社では短期表示の場合でコスト重視のご要望の時などは印刷基材に表面保護加工を行わないこともありますが(刷りっぱなしと言ったりします)ほとんどのケースで印刷用の基材に表面保護用のクリアインク印刷や、ラミネートフィルムを貼り合わせる加工を施します。

また印刷面に関しては使用するインク、印刷方式や表面保護のラミネートの機能などでも変わってきますので一概に「何年もつ」ということは明言できないことが現状です。

 

参考記事



  印刷会社の実績値

材料メーカーの提示している耐候性のスペックは、選定の際の重要な判断基準になりますが、例えば耐候性3年と示されている材料もその時間が経過した瞬間に色が落ち内容が判読できなくなったり、剥がれ落ちてしまうわけではもちろんなく、設置されている環境によってその後も外観を保ちながら表示物としての機能をある程度保持し続けることもあります。

当社でもご相談をいただく際には、メーカーの耐候性の情報とともに、「弊社事例での実績値をもとに、保証はできかねますが〇〇のような環境で今日現在○年状態を保っています」というような形で追加の情報を可能な場合は提供させていただいております。

 

 

  貼付け検証実例

新しい材料や、お客様からのご要望があった際には、社内で実際に印刷したものを外壁など想定される設置環境に貼りつけ、経過を観察するという形で実際の時間が経過した時の状態を検証しております。

今回は実際に社内で行っている経過観察事例をご紹介いたします。

 




上記リンクでご紹介している「NOALX」について2021年より当社で貼付け検証を行っております。

弊社で保有しておりましたインクジェットプリンターM-64で印刷、実験用に表面をラミネート加工した部分と印刷後保護処理をしないそのままの部分を作成、貼りつけました。

 

現在の写真がこちら(※画像の社名は架空のものです)

 

左側上部分がラミネート加工、右側が無加工の部分になります。

設置から3年程度当社工場の倉庫扉に設置、雨風日光にさらした結果、現在は画像のような状態になっております。

一般的に赤や黄色のインクは他の色と比較して退色が早いので画像中赤色の部分はだいぶ薄くなっている印象がありますが文字情報などはまだまだ判読可能な状態です。

一方黒文字の部分は多少褪せているもののそれほど変化はないように見受けられます。

ラミネート加工をしたものであればもう何年かこの状態を維持できるのではと当社では判断しております。


             ラミネート加工部分    無加工部分

 

このような形の実績、実例もご提示することも可能です。

 

当社ではお問い合わせをいただいた際にはお客様のご希望、用途をヒアリングのうえ、メーカー資料などに記載されている耐候性などのスペックと実際の実績から最適な使用をご提案いたします。

すでに設置している表示物の貼替の場合も品質、コスト面でお悩みがある場合もぜひご相談ください。

適正価格を見極めるための見積比較のご依頼も大歓迎です。


参考記事


数か月の短期表示から、5年以上の長期表示まで、屋内屋外問わず表示物をご検討の際はぜひ山王テクノアーツにご相談いただけましたら幸いです。




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